コミック・ガンボ
駅でお姉さんが何か配っていたので、反射的にもらったら、無料のコミック誌でした。黄色の派手な表紙に、オレンジ色で0円とばっちり書いてあります。広告収入で原稿料をまかなっているみたい。発売日に首都圏の特定の駅で配布する仕組みになっているそうです。たまたま、居合わせたのはラッキーだったのか…?

肝心の中身は色々。4コマのギャグマンがあり、マージャン漫画あり。青年誌系かなと思います。原作者と漫画家による作品が目立ちます。連載形式になっていても、実質的に読みきりがほとんどです。その中にまぎれて、江川達也の作品があって少し驚きました。無料雑誌で描く人だったんだ、いや人になったんだというべきか。多分、ネームバリューからして、この雑誌の呼び物なんでしょうね。

それにしても、連載は「坊ちゃん」で、一応原作つき。無料雑誌向けだからなのか、背景の書き込みはあっさりめでした。そのせいか、古典原作作品でも「源氏物語」(←余白にまでアレな書き込みがみっちり詰まっていた)なんかに比べると、電波独自の解釈があんまりなくて、原作既読の人でも普通に読める領域です。これも、無料雑誌ということが関係しているのかしら。あまり趣味嗜好を選ぶ内容だと多くの人に手軽に手にとってもらえないですものね。

ちなみに、公式サイトで会員登録するとネットでも読めるようです。……が会員登録するほどのものかどうかは正直(げほごほ)

というのは、一応普通に読めるんだけれど、面白いかといわれるとまた別個の問題というか。「坊ちゃん」ではないけれど、適当に無難な感じにまとまってしまっていて、中途半端な感じがしました。(別に私は江川達也が好きなわけではないです、念のため)

R-25など無料の情報誌は話題になったけれど、コミック雑誌では、どうなんでしょうね。ごちゃごちゃえらそうなことを書いてしまいましたが、これはこれで、続いていくと面白いなぁと思います。なんのかんのいって、コミック無料はそれ自体インパクトあります…。
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# by alcyon_sea | 2007-07-29 22:43 | 映画・雑誌・etc.
ペン回し
ヤフーのニュースで発見。
それから、技について詳しく説明している、ペン回し資料室というサイト。動画つきなので、わかりやすいです。検索してみると他にもたくさんでてきました。
技はたくさんあるし、回すために最適なペンはどんなのかまで、研究されているのですね。知らなかったです。

で、私もペン回しがほんの少しだけできるので、資料室で、なんという技か確認してみました。一番簡単なノーマルでした。3回も空中で回すなんて、無理無理。できる人、すごすぎます。さらに技を複数組み合わせて連続しているとなると、神業としか……
練習すれば、習得できるのでしょうか。私が一番簡単な技をどうにか会得したのははるか昔、中学生のときです。色々衰えた今となっては、どうなのやら。
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# by alcyon_sea | 2007-07-22 23:36 | 雑文
「羅生門」
黒澤明監督。ヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞したらしい。1950年公開。ということでパブリック・ドメインです。グーグルビデオにありました。

すごく頭の悪そうな要約
人間みんな嘘をつくし、自分に都合のいいことばっかり言うけど、それでも救いはないこともない、みたいな感じの映画。人間の本質に迫っている話、だと思う。

話の筋は、というと。雨の激しいなか、崩れかけた羅生門に事件を目撃した男と、僧侶と、あと一人の男が居合わせます。僧侶と目撃した男は人が信じられないとか、ありえないとか言ってるので、居合わせた男が、話してみろ、と持ちかけます。そこで、事件が4つの視点から語られます。事件は、武士と妻が山のなかで盗賊に襲われて、妻は強姦され、武士は死んだというもの。この起きたこと自体は全員おおむね違わないのですが、盗賊・武士の妻・武士、全員言っていることが違います。最後に目撃者の男が自分の見たことを語ります。でも、これまた3人と違います……で、人間不信になりそうな感じで話が終わるかと思いきや、最後の最後に救いのある場面をちゃんと用意されていて、うまいなぁと思いました。

それで、見終わって気づいたのですけど、場面はほとんど3箇所しかありません。お役人の取り調べ用の白砂と事件の起きた山の中と語り手たちのいる羅生門。登場人物も最小限度です。盗賊、武士(+死んだ武士の魂を呼び出した巫女)、武士の妻、盗賊を捕まえた役人、事件を目撃した男、僧侶、それに羅生門に居合わせた男。お役人はスクリーンに出てきません。あと、時間軸も「現在」は雨の羅生門です。過去の出来事はすべて語られる形なので、すごく短い時間に限定されています。舞台と人が必要最小限度に絞られているので、濃密な感じが出るのでしょうか。見ていて、とても凝縮された感じがしました。

というわけで、もう半世紀も前の作品だけれど、今見ても、結構面白かったです。


ところで、映画の著作権は今は70年間。ただ、2003年までは50年間だったため、2003年以前に著作権保護期間が切れたものは、70年間の対象外です。なので、たとえば1954年公開の「七人の侍」がパブリック・ドメインになるのはまだまだ先です。わずか、4年の差なのに変な感じ。それに、70年て長すぎやしないかと思うんですけど、どうなんでしょう。今は伸ばすのが世界の趨勢になっていますけれど。
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# by alcyon_sea | 2007-07-16 23:07 | 映画・雑誌・etc.
上橋菜穂子 『精霊の守り人』 新潮社
日本を思わせる東洋風ファンタジーです。文庫になったのでトライしてみました。もっと早く読んでおけばよかった、とちょっと後悔しました。NHKのBSで今、アニメをやっているそうなのですが、BSが入らないので、見られません。残念。

主人公は三十路の短槍使いの女性、バルサ。用心棒で身を立てています。ちなみに、特に美人という設定ではありません。この時点で、今まで読んできたファンタジーと違うなぁと思いました。今まで読んできたファンタジーは、洋の東西問わず主人公が少年少女が多かったので。(指輪物語は高齢ゾーンに入るかな)

バルサが、たまたま皇子チャグムが河に落ちたところに居合わせて、彼を救ったことから、物語が始まります。チャグムの母に息子が命を狙われているので助けてくれと依頼され、依頼を受けて都から脱出したら襲われて…と矢継ぎ早に事件がおきます。このあたりまでで、バルサがとてもかっこよくて、物語にひきこまれました。

この本、児童書を文庫化したそうですけれど、読むのに年齢関係ない感じがします。物語とは、10代の少年少女でも、30歳でも、あるいはもっと年が上でも、「かっこいい」人は主人公になれるし、読者もまた年齢問わず、はるか遠くの異世界と主人公の活躍に引き込まれていくものなのでしょう、きっと。当たり前のことなんだけれど、忘れていました。目が覚めたような気分です。

そして、語られるバルサの過去で、バルサは最初から今のバルサだったわけではなく、努力したり、さまざまな経験を積むうちに「かっこいい」人になったのだ、ということが明かされます。若さがすべてではないですね。確かに。いわばある程度完成したバルサと、一方で、宮殿で暮らしていて、まだなにも経験していない若いチャグム。チャグムの成長も読んでいて面白かったです。こちらは若さの可能性を感じました。

というわけで、次巻の文庫も出ていたので、今日買ってきました。電車の中で読む予定。
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# by alcyon_sea | 2007-07-09 22:43 | 小説
稲垣恭子 『女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化』 中央公論新社
戦前の女学生は西洋風のものにあこがれ、実用知識を嫌い、広く浅い教養にあこがれた、そうです。そして、繰り返される女学生批判。著者は、批判する識者(の男性たち)の西洋文化の受容がそもそも軽薄だったので、批判派それをうつす鏡だった…としています。なるほど。

そもそも、彼女たちが女学校で「役に立つ」学問をしても、一般的にはそれを生かすことはできないわけでして。戦前は女学校を卒業した女性が入学できる大学あるいはそれに相当する教育機関は限られていましたし、職場もまたしかり、でした。彼女たちが広く、浅く、になったのは、そういった現実を悟っていたからというのもあるかもと思いました。鶏が先か卵が先かな話になってしまいますけど。

とはいえ、吉屋信子やエスのあたりで、背筋がもぞもぞしました。日常に刺激が乏しいのである意味居心地が良い反面、ねっとりした閉塞感が漂っているところは自分が経験した女子校時代の感覚に似てます…。狭い世界で、独特の用語があって、人間関係が濃密で…現代と似ているところも結構あると思います。女学生気質にはその時代ならではのものもあったのだけれど、女子校ならではの普遍的な面もありそうな。

そして、私が女子高生のころも、メディアは女子高生の行状をあれこれ論評してました。あれが流行ってるらしい、これはけしからん、などなど。今もしてるんでしょう。興味がないので把握してないけれど。この手の話題は普遍的に需要があるのでしょうね、きっと。10代の女の子のあれこれにオジサンたちは今も昔も興味津々だということなんでしょう。だから、メディアもあれこれ言い続ける、と。(というか、戦前も女子学生はこんなに批判されるくらい注目を浴びてたんだ、とちょっと驚いた)
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# by alcyon_sea | 2007-07-01 22:56 | ノンフィクション